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2013年7月27日 (土)

テレビの自転車番組制作者に告ぐ。

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どうも、自転車番組フリークのタニグーです。

ここんとこ暑いし、暑くなければ雨だし、ということで野菜作ってばかりであまり自転車に乗ってないわけですが、そんな日々を埋めるかのように、あいかわらずテレビの自転車番組をチェックしています。

自転車番組というか、番組の中に自転車が出てくればとりあえず録画して見るというね。ま、一種の病気です。

なわけで今日も11時半から、BS日テレで放送された「北海道すたいる」なる番組を見てました。

よくあるご当地観光番組ですが、北海道大好きだし、「大沼周辺を貸し自転車でサイクリング」とあるので、とりあえず流し見していたわけです。

番組は予想どおり、レポーターが温泉行ったり名物食べたりの合間に、貸し自転車屋さんでレンタサイクルを借りて湖畔道路をすいーっと走り、「自転車だと自然の風を感じられていいですねー」などとつぶやいてみるという、ただそれだけでした。

レンタサイクルのシーンは案の定ずーっと歩道を走ってるしね。横にきれいな車道があるのに(以下略)

「ま、自転車ツーリングの番組ではあるまいし、見終わったら録画削除して夜のダイオウイカに備えよう……」てなことを考えていたわけです。

でもねえ、最後の最後、エンディングのどーでもよい一瞬を目にして、ちょっと引っかかってしまいました。

その話です。

また長くなってしまうので、今日は核心の部分だけ書きますね。

これが番組エンディングのシーンです。

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テーマ音楽にのって、向こうの方からやってきて、カメラの前をすいーっと走り去る自転車。

走っているのは歩道だけどね。自歩道なんでしょう。誰も歩いてないし。

どちらかといえば苦々しいけれどもよくあること。

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そうしてそのまま遠ざかってゆき、BGM終わりにお花が揺れてる絵が数秒来て、エンドマークです。はい、おしまい。

だけどそのとき、ぼくの目は捉えてしまいました。

そう、標識です。

上の写真に見えるでしょう。見慣れた「自転車歩道通行可」のマーク。

やっぱりここは自歩道なんだ。せめてスピード出すなよな…

って、おい、ちょっと待て。待て待て待て。

さっそく録画を巻き戻し。(←HDDの場合はなんて言うの)

・・・

あ、やっぱり。

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拡大したらはっきりわかる。

「自転車通行可 ここから」

ここから。つまり、ここまでは自転車で通行してはいけないんです。

しかしこのレポーターの自転車はその歩道を走ってきました。わざわざカメラがノーカットで追ってるんだから間違いない。ということは、さっき番組内で走っていたところも自歩道でなかった可能性があります。ていうか、きっとそうでしょう。

もうね、至極当然、あったりまえのことなんだけど、これが実に守られていない。この番組でもそうでした。

危険でもなんでもない道です。やむを得ない事情なんてどこにもない。冬の積雪に備えてのことでしょうか、路肩には余地がたっぷりとってあって、むしろ自転車向きの道路です。

他のシーンも見直してみたけど、キャンプ場入口付近の歩道には、はっきりと「ここまで」の標識が映っています。この周辺の歩道には「ここから」と「ここまで」が明示されているわけです。実際に守られているかどうかは別として。

「ここから」「ここまで」を守る気などさらさらない。むしろ気づいてない。そんな区別は最初からアタマにないのでしょうね。

もうこんなことは日常のあらゆる場面で常に目にしているし、日本の道路交通を巡る歪んだ現状として今は受け入れざるを得ない部分もあるとぼくは思っています。ここで議論はしないけど、40年もかけてそういう社会を作ってしまったんだから、急には変わらない。

でもねえ、せめて自転車を使ったテレビ番組作る人は、こういうことも含めていちいち意識して欲しいんですよ。

同じことをクルマがやってたらどうなるの。放送できないでしょう。

自転車だって同じなんですよ。

自転車は便利な乗り物、すてきな移動手段だと取り上げるのであれば、最低限、道交法を守れ。守れないなら番組作るな。話はそれからだ。

そう思いませんか。

ぼくは思います。

では。

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コメント

(特殊な事例として)法令に合うように、撮影許可を取ってる旨の字幕が抜けてたな

投稿: ぶんg | 2015年10月16日 (金) 11時23分

理想論を振りかざしても何もなりません。
「自転車は車道走行」な海外の国は自転車レーンをしっかり整備していますが、日本は先進諸国でもっとも行政が自転車レーン整備を怠慢してきた国。
そんな環境のなか、路肩もろくに無い道路で車道走行を自転車に促すのは、残酷というものです。
それに、現実を見てみれば、こういう道でも、警察官は歩道を走りますよ?
つまり、合法ということです。警察にお尋ねになっていただければよいでしょう。
自動車が車道を危険にして、行政が自転車が安全安心して走れる自転車レーンを構築しないがゆえに、自転車は歩道を走らざるを得なくなっているのです。

言及するべきは、自動車と分離した自転車レーンの整備をしない行政に対してでしょう。そして、速度超過や危険な追い抜きをするモラルの劣悪な交通犯罪ドライバーです。
全ての元凶は、自動車の危険通行と、インフラ整備を怠ってきた行政にあるのですから。

『交通安全根本対策は自動車抑制にあり』で検索していただくと、より詳しい情報が、まとまっています。

投稿: 佐藤 | 2015年10月16日 (金) 22時54分

いつの撮影だか知りませんが
2008年に道交法は改悪されて
運転者が『車道は危険やな』と思ったら
自歩道じゃなくても
自転車は歩道通行可能になりました
もちろん徐行絶対厳守ですが
しかし今の道交法には
徐行のまともな定義は無いので
(物理的に不可能な定義ならあるけど)
2008年以降の自転車は無敵です
困った国だぜ

投稿: 駆動黄身安 | 2015年10月17日 (土) 07時24分

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